【2020年版】あなたの会計を楽にするクラウド会計ソフト3選

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小さな企業や組織であれば、会計業務に紙の帳簿やExcelを使うことも多いですよね。しかし会計担当者でないと管理できない、長年使用しているせいでExcel帳簿の動作が不安定になったりと問題を抱えがちです。

そんな中最近は、さまざまな業務ソフトがクラウドで提供されています。会計ソフトのクラウドソフトも一般的になり、今や多くの企業や組織で活用されるようになっています。

会計ソフトとクラウドに移行すれば、簡単に入力処理や管理ができ、思わぬデータ破損も起こりません。他にも銀行明細の自動取得などの便利な機能があり、会計担当者の負担を大きく軽減できます。そのため、現在クラウド会計ソフトを検討中の方もいるかもしれません。

そこで、今回は小さな組織に適した会計ソフトで、クラウドに特化したソフトについてお伝えします。一つ一つ手作業で行っている会計処理をクラウド会計で一気に時短してしまいましょう。

 

クラウド会計ソフトとは

クラウド会計ソフトとは「サービス事業者が管理するサーバー(クラウド)にアクセスして利用する会計ソフト」のことです。昔からある会計ソフトはインストールしたパソコンでしか使えませんが、クラウド会計ソフトは利用端末を限定しません。このため、パソコンの性能に左右されることがなく会計ができ、クラウド会計ソフトはスマホからでも経理処理や会計の管理が可能です。

現在、国内のクラウド会計ソフトの利用実績は高いといえます。国内には約386万の事業者がいるのに対し、クラウド会計ソフトの大手2社のアカウントは150万もあるとのこと(freee:100万、マネーフォワード クラウド会計:50万)。無料試用による重複や休眠アカウントがあるにせよ、その割合はかなりのものといえるでしょう。

クラウド会計ソフトを使うメリット

クラウド会計ソフトを利用するメリットには、主に以下の3つがあります。

  • ソフトのメンテンナンスが不要
  • 入力負担の軽減
  • 端末を問わず利用可能

メリット①:ソフトのメンテンナンスが不要

クラウドソフト全般にいえることですが、原則サービス事業者がソフトの更新やメンテンナンスを実施します。とはいえ、その度にアップデートするのは時間を食いますよね。クラウド会計ソフトは年度更新(ソフトの買い換え)や、法令/制度改正に対応するアップデート作業は不要です。そのため、利用者はそのようなことにわずらわされることがありません。

メリット②:入力負担の軽減

会計ソフトで、一つ一つ項目を手入力するのは面倒ですよね。小規模事業者用の会計ソフトのクラウドサービスは、外部Webサービスや勘定科目の自動振り分け・学習機能により入力作業の負担を大きく軽減できます。

クラウド会計ソフトは外部のWebサービスと連携でき、一つ一つ確認したり転記する手間を省けます。銀行取引やカードの利用明細の自動取り込み・同期ができるのはとても便利ですよね。また給与計算や経費精算システムなど、他のクラウド業務システムと連携すれば大幅に労力を削減できるでしょう。

さらに、過去の仕訳履歴を参照・学習し、特定の項目に対応する勘定科目を自動入力してくれるので経理が苦手でも安心して処理できます。

メリット③:端末を問わず利用可能

従来の会計ソフトは原則インストールしたパソコンでしかソフトを使えません。しかし、クラウド会計ソフトはネット環境さえあればどのパソコンでも、またスマホでも利用ができます。さらに、クラウドはバックアップ体制が万全なので、災害等のBCP対策としても有効です。

おすすめのクラウド会計ソフト3選

次に、小さな事業者や組織向けの会計ソフトで、クラウドに特化しているものを3点紹介します。事業に欠かせない会計ソフトを使って円滑な組織運営に役立てましょう。

簿記に不案内でも安心な会計ソフト「freee」

freeeは経理の自動化ができる便利な会計ソフトで、クラウドサービスの専業会社が提供しています。freeeは経理で必須の「複式簿記」を知らなくても会計記録ができるので、簿記に詳しくなくても安心。freeeの主な特徴は以下のとおりです。

  • 記帳の自動化
  • 連携サービス数はクラウド会計随一
  • 複式簿記でない入力フォーム
  • アプリで簡単に経理入力

freeeの最大の特長は「自動で経理」機能です。オンラインバンキングやクレジットカード、ECサイト、決済・レジ、他社の業務システムなど、4,000を超える各種サービスと連携し、取引を自動で記録し、経理の手間を極力かけずに済ませられます。

手動での取引登録は複式簿記でなく、あらかじめお金の増減を基準にした「収入」か「支出」を指定して入力していく形式なので、経理に不案内でも十分使えるでしょう。アプリでも登録しやすいフォーマットだから、後回しにしがちな経理作業もササッと済ませられます。

経理経験者も使いやすい「マネーフォワード クラウド会計」

簿記に不案内でも使えるfreeeに対し、マネーフォワードは簿記に慣れた人向けの会計ソフト。クラウドの各種サービスを提供している企業だけあって、UIもこなれています。マネーフォワードの主な特徴は以下のとおりです。

  • 自動連携可能なサービス数が豊富
  • データ取り込みは即時反映
  • 仕訳の一括登録、AIの学習機能
  • 標準で各種の業務ソフトを利用可能

マネーフォワード クラウド会計は各種サービスとの自動連携だけでなく、情報のリアルタイム反映に対応しているのが特長です。また、このソフトは数十件の仕訳を一度に登録できたり、AIの学習機能により使えば使うほど入力が楽になっていくのもうれしいところ。

なお、マネーフォワード クラウド会計を使うと、標準で同シリーズの請求書(ユーザー数に応じた課金制)や、給与計算・勤怠管理(従業員数に応じた課金制)ソフトも利用できるため、組織が成長しても十分対応していけるのがメリットといえます。

老舗が提供するシェアNo.1のクラウド会計「勘定奉行クラウド」

一人社長を脱し、社員を複数雇う規模になってくると、もっと高機能なクラウド会計ソフトが欲しくなりますよね。勘定奉行クラウドは長年定評のある財務会計ソフトの老舗が提供しており、機能性も抜群です。

勘定奉行クラウドは効率的な入力ができる仕組みはそのまま、銀行の取引データの自動起票や領収書の自動解析・仕訳提案といったクラウド会計の便利なシステムを利用できます。また経理会計業務で必要な帳簿や諸表の横断参照も可能。電子申請に標準対応していたり、顧問税理士や会計士用のアカウント(1つ)が無料付帯されるのも便利です。

料金体系も機能別に4段階あり、小さな法人向けの基本機能があるプランから、中堅企業向けの高度な管理会計を備えたプランまで必要に応じて選択できます。また、従来からある勘定奉行と違い、クラウドはアップデートや保守作業が不要なのもメリット。事業の成長にともない管理会計や、経理業務の効率化の必要性を感じているなら、勘定奉行クラウドを検討しましょう。

クラウド会計ソフト選びでチェックしたいポイント

既存の会計ソフトからクラウドソフトに移行したり、一気にクラウド会計を導入するにしても、自社の経理実務との相性に注目してソフトを選びましょう。以下にクラウド会計ソフト選定のチェックポイントをあげます。

  • 利用サービスとの連携性
  • 経理担当がいる or 簿記知識があるか
  • 他の業務システムとの連携性
  • スマホ対応

経理の自動化には利用サービスとの連携が不可欠です。また他の業務システムと連携できれば事務をさらに効率化できます。ソフトの対応の可否は無料体験サービスを活用するなどして検証を確実に行いましょう。

またクラウド会計ソフトによっては簿記知識不要で利用でき、通常の経理会計システムとかなり使い勝手が異なるものがあります。一般的な記帳業務を実施できるなら、複式簿記ができるソフトを選びましょう。

なお、既存の会計ソフトのデータ移行については、仕訳帳をCSVファイル経由でインポートすることで活用にこぎつけることができます。そのため、心配はいらないでしょう。

さて、今回は小さな組織に適した会計ソフトで、クラウドに特化したソフトについてお伝えしてきました。

クラウド会計ソフトは今までの買い切りソフトとは違い、クラウドソフトの利用ライセンスを購入するものです。クラウド会計ソフトのメリットは主に3つあり、「メンテが不要」「入力の効率化」「利用端末を問わない」という点があげられます。

会計ソフトでクラウドに特化している代表的なソフトは3つあります。

  • Freee :複式簿記不要、経理の自動化も可
  • マネーフォワード クラウド会計 :情報の即時反映、標準で各種ソフトを利用可
  • 勘定奉行:自動起票が可能

上記の2大ソフトのほかにも、クラウド会計ソフトはたくさんあります。会計ソフトのクラウド化を前提にソフトを選ぶなら、経理実務との相性を考慮しましょう。「連携性」「複式簿記対応の有無」は重要なチェックポイントです。

また、会計ソフトのクラウド化だけでなく、さまざまなクラウドシステムを活用するとコスト削減や業務効率化に向けることもできます。小さな組織でもクラウドの活用をぜひ検討しましょう。

弊社では、このようなクラウドの会計ソフトの導入のサポート、および業務全般のコンサルティングを行っています。会計作業を少しでも楽にしたいとお考えの方は、まずご相談ください。

 

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