ChatGPT・Claude・Copilotの使い分け|3つの生成AI比較

ChatGPT・Claude・Microsoft 365 Copilotの違いと使い分けを示したアイキャッチ画像

「ChatGPTとClaude、それにMicrosoft 365 Copilot。どれも生成AIだけれど、結局どう使い分ければいいのか」――複数の生成AIを契約している企業から、よく聞かれる質問です。どれも文章を書けるし要約もできる。だからこそ違いが分かりにくく、使い分けが定まらないまま「なんとなく一つだけ使っている」状態になりがちです。

本記事では、代表的な3つの生成AI(ChatGPT・Claude・Microsoft 365 Copilot)の違いを整理し、業務別にどれを選ぶべきかを具体的に解説します。Microsoft 365 Copilot活用例10選の続編として、「そもそもどれを開けばいいのか」という入口の疑問に答える内容です。

3つの生成AIの立ち位置

まず押さえるべきなのは、この3つが単純に横並びで比べられる競合同士ではないという点です。大きく分けると、ChatGPTとClaudeは「汎用の対話型AI」、Copilotは「Office製品に組み込まれた業務AI」という別カテゴリーになります。

ChatGPT:汎用性と機能の幅が広い

OpenAIが提供する汎用対話AIです。文章生成、調べ物、アイデア出し、画像生成、データ分析など、機能の幅広さが最大の特徴です。プラグインや外部連携も豊富で、「とりあえず何でも試せる」万能型といえます。利用者数も多く、社内で使い方を共有しやすいのも利点です。

Claude:長文の読み込みと文章品質に強い

Anthropicが提供する汎用対話AIです。特徴は、長い文書をまとめて読み込める点と、自然で読みやすい日本語を書く点にあります。数十ページの契約書や仕様書、議事録の束を一度に渡して「要点をまとめて」「矛盾がないか確認して」といった使い方に向いています。文章のトーン調整や、丁寧な推敲を任せる用途でも評価されています。

Microsoft 365 Copilot:自社データを踏まえた処理に強い

Word・Excel・Outlook・Teamsなどに組み込まれた業務AIです。他の2つと決定的に違うのは、自社のメール・ファイル・会議記録を参照して回答できる点です。「先週の会議で決まったことを教えて」「このメールスレッドを要約して」のように、社内の文脈が必要な処理はCopilotの独壇場です。

3つの比較表

観点 ChatGPT Claude Microsoft 365 Copilot
提供元 OpenAI Anthropic Microsoft
参照データ 汎用知識(+Web検索) 汎用知識(+Web検索) 自社のメール・ファイル・チャット
最も得意なこと 機能の幅広さ・万能性 長文読解・文章品質 社内データを踏まえた業務処理
長文の扱い 得意 特に得意 社内文書は得意
動作環境 ブラウザ・アプリ ブラウザ・アプリ Office製品に組み込み
向いている職種 企画・マーケ・全般 法務・技術文書・編集 管理職・営業事務・企画

※ 各サービスの機能・料金・仕様は更新が頻繁です。導入検討時は必ず最新の公式情報をご確認ください。

業務別:どれを使うべきか

社内会議・メールの処理 → Copilot

議事録作成、長いメールスレッドの要約、チャットの見落とし確認。これらは自社の実データを読む必要があるため、Copilot以外に選択肢がありません。ChatGPTやClaudeは会議の内容そのものを知らないため、この用途では代替できません(文字起こしを手元にコピーして渡せば代用は可能)。

長い契約書・仕様書のレビュー → Claude

数十ページの文書をまとめて読ませ、「要点を整理して」「リスクになりそうな条項を挙げて」といった依頼はClaudeが得意とする領域です。長文を通しで把握したうえで一貫した回答を返す精度に定評があります。ただし、法的な最終判断は必ず専門家に確認してください。

社外向け文章の作成・推敲 → Claude または ChatGPT

プレスリリース、Web記事、提案書の文面などは、両者とも十分に対応できます。自然で読みやすい日本語を重視するならClaude、構成案を大量に出して選びたいならChatGPTが向いています。実際に同じ依頼を両方に投げて、好みに合う方を選ぶのも有効です。

調べ物・アイデア出し → ChatGPT

業界動向の調査、企画のブレスト、幅広い選択肢の洗い出しなどは、機能が豊富で情報量の多いChatGPTが使いやすいです。画像生成やデータ分析機能まで含めて一箇所で試せる点も強みです。

Excelデータの分析 → Copilot(社内データ)/ ChatGPT(一般論)

自社の売上データをExcel上で直接分析するならCopilot。「そもそもどんな分析手法が適切か」という相談ならChatGPTやClaudeでも十分です。

シーン別:実際の指示文(プロンプト)の違い

シーン1:議事録を作りたい

Copilot:「今日のTeams会議の内容を要約して、決定事項とToDoをリストにして」→ 実際の会議データから直接生成。

ChatGPT / Claude:会議データを持たないため、文字起こしやメモを貼り付けて「これを要約して」と依頼する必要があります。長い文字起こしならClaudeが扱いやすいです。

シーン2:50ページの仕様書を確認したい

Claude:PDFをそのまま渡して「全体の要点と、記述が矛盾している箇所を挙げて」と依頼。長文を通しで読んだ回答が返ります。

ChatGPT:同様に可能ですが、非常に長い文書では分割が必要な場合があります。

Copilot:その仕様書が社内のSharePointやOneDriveにあるなら、Word上で直接扱えます。

シーン3:取引先へのメール返信を書きたい

Copilot:Outlook上で「このメールに、納期を1週間延長したい旨を丁寧に返信して」→ 元メールの文脈を踏まえた返信案。コピペ不要で最速。

ChatGPT / Claude:元のメール文面を貼り付ければ同等の結果が得られます。文面の丁寧さを細かく調整したいならClaudeが扱いやすいという声もあります。

全部契約すべきか、絞るべきか

3つとも役割が違うため、理想を言えば併用が最も効果的です。ただし、全社員に全部持たせるのは費用面で現実的ではありません。おすすめの考え方は次の通りです。

ステップ1:まずCopilotか汎用AIか、軸を決める

社内文書・会議の処理が業務の中心ならCopilotを軸に。調べ物や文章作成が中心なら、まず汎用AI(ChatGPTまたはClaude)を軸にします。

ステップ2:汎用AIはどちらか一つから始める

ChatGPTとClaudeは機能が重なる部分が多いため、最初から両方は不要です。長文処理や文章品質を重視するならClaude、機能の幅広さを重視するならChatGPTという基準で選び、使いながら物足りなさを感じたらもう一方を追加検討する順番が無駄がありません。

ステップ3:職種ごとに配布を変える

全社一律ではなく、職種別に必要なものを配る発想が有効です。たとえば管理職にはCopilot、企画・マーケにはChatGPT、法務・技術文書担当にはClaude、といった具合です。

よくある誤解

誤解①「どれも同じ答えが返ってくる」

参照するデータと得意分野が違うため、返ってくる答えの具体性や質は変わります。特にCopilotは「自社の話」に答えられる点が決定的に違います。

誤解②「Copilotがあれば汎用AIはいらない」

Copilotは自社データ処理に特化しているため、幅広い調べ物や自由な発想の壁打ちでは汎用AIに一歩譲る場面があります。用途次第で必要性は変わります。

誤解③「無料版で十分」

無料版は機能や利用回数に制限があり、業務利用では法人向けプランの検討が基本です。入力情報の扱いも契約形態によって条件が異なるため、業務で使うなら法人向けの契約を確認しておく必要があります。

まとめ

3つの生成AIの使い分けについて、ポイントを再掲します。

  • ChatGPTとClaudeは「汎用対話AI」、Copilotは「Officeに組み込まれた業務AI」で別カテゴリー
  • 社内の会議・メール処理はCopilotの独壇場
  • 長文の契約書・仕様書レビューや文章品質重視ならClaude
  • 調べ物・アイデア出し・機能の幅広さならChatGPT
  • 汎用AIはまず一つから。職種別に配布を変えるのが現実的

「自社の話を聞きたいのか、長文を読ませたいのか、幅広く発想を広げたいのか」。この3つで切り分けると、どれを開くべきか迷いにくくなります。

生成AI活用のご相談

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「どれを導入すべきか迷っている」「複数契約したが使い分けが定着しない」といったご相談に、お客様と共に走るパートナーとして対応します。無料相談はこちらからお気軽にお問い合わせください。

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